ようこそいらっしゃいませ♪
通常の記事も書き上げたいとちまちま進めているのですがなかなか完成に至らない水香月です。
会期が近づいてきているため今回も展示会の参加告知となりますが、少々お付き合いいただけたらと思います。
参加する展示会について
今回参加させていただくのは「ARTs*LABo」さん主催の「COLORs2024」となります。
色をテーマにした展示で、各作家さんが推し色や推し画材への愛を存分に語る展示会という認識をしています(SNS上の紹介画像でしか様子がわからないのであくまで予想です)
いつかは出してみたいと思っていたテーマなので、さっそく参加できるのが嬉しいです♪
楽しくてワクワクする気持ちが伝わって来るフライヤーイラストが素敵ですね!
開催情報
【会期】
2024/11/6(水) 〜 2024/11/9(土)
(開場時間:13:00~19:00 |初日は16:00スタート)
【会場】
Gallery CORSO
《会場詳細》
住所:
東京都千代田区神田神保町3-1-6日建ビル3F
アクセス:
・九段下駅 6番出口から徒歩3分
・神保町駅 A1番出口から徒歩1分
詳細は以下のリンクからも確認できます。
出展作品紹介
今回は額装作品1点とATC作品2点の計3点とプロフィールカードを展示させていただきます。
①赤より出でし青(あかよりいでしあお)
・使用画材:水彩絵の具(詳細後述/透明水彩)
・額縁サイズ:八切
・価格:10,000円
今回のメイン作品です。
水彩絵の具にハマる前のお話ですが、好きな短編小説集の中でプルシャンブルーが”赤い血から生まれる青”というニュアンスの表現をされていたのがずっと心に残っていまして、いつか描きたいと思っていたイメージをアウトプットした作品となります
画像だと絶妙な赤の暗さが消えてしまっていますので是非実物を見て頂けたらと思います。
②生きている青(いきているあお)
・使用画材:水彩絵の具(詳細後述/透明水彩)
・額装なし:ATC
・価格:3,600円
ATC作品その1です。
色と戯れるというのを描きたかった気持ちを謎の生き物に込めています。
③生きていた赤(いきていたあか)
・使用画材:水彩絵の具(詳細後述/透明水彩)
・額装なし:ATC
・価格:3,600円
ATC作品その2
こちらはその1と対照的な作品にしたいなという思いから寂しさや悲しさを感じるようなものにしています。
プロフィールカード
推し色5色と使用画材3つについて記載しています。
結構悩んでいくつか作成したのですが、特に推し色の色味が伝わりやすいほうがいいのかなと考えてこのようなデザインにしてみました。
絵具ではない推し画材3つの紹介欄に使っている色は推し色5色で混色したものを使用しています。
推し色・推し画材紹介
COLORs展の醍醐味でもある推し色&推し画材の紹介です!プロフィールカードではサラッと名前を紹介するに留まっていしまっているので、こちらで詳細を語りとうございます。
①プルシャンブルー(PB27/Daniel Smith)
メイン推し色その1
2020年ごろに水彩絵の具を使うようになって初めて出会ったプルシャンブルーがダニエルスミスのドットカード上のものだったのですが、メイン作品の紹介内で触れたように小説で読んで心にあった色名だったのでどんな色かなとドキドキしながら塗ったことを覚えています。
想像よりずっとずっと美しい色にたちまち虜になって、割とすぐにダニエルスミスのプルシャンブルーを買い求めました。
それ以来初めて購入するメーカーからはあれば必ずプルシャンブルーを買うようになりましたが、最初のインパクトが大きいのかずっとダニエルスミスの色が一番好きなので今回の選出となりました。
②ペリレンマルーン(PR176/Roman Szmal)
メイン推し色その2
水彩で一番好きな色はプルシャンブルーと宣ってはいるものの、基本的には赤系統の色の方が幅広く好きだったりします。
今回はそんな赤色の中から、人物を描くのに重宝しているRoman Szmalのペリレンマルーンを選びました。顔料がPR176のものはちょっと暗さを含んで血色の表現にとても良かったりするのですがRoman Szmalのものはその暗さが若干和らいで(いると感じて)おり、薄く塗ってとても好みな肌の色から赤味を差すまでを担えるので非常に便利な色として選出しました。
メーカーが某通販サイトで取り扱いがされ始めて以前より推しやすくなったのも大きいですね。
③ニッケルアゾイエロー(PY150/M.Graham)
サブ推し色その1
黄色系に関しては典型的な黄色よりちょっとクセのある感じのものを好む傾向にあり、その中でも特に好きな色としてニッケルアゾイエローを選びました。
最初に好きになったきっかけはダニエルスミスのものでしたが、後々追加で買ったこちらの色の方が濃く塗った時の焦げたような色味と、薄く塗った時のとても透明感のある色との幅の大きさを感じられて楽しいという理由が後押しになりました。
④サップグリーン(PY150&PG7/Rembrant)
サブ推し色その2
プルシャンブルーの他にもう1つ各メーカーから購入しているのがこのサップグリーンで、あまりにもメーカー間で色が異なる定義のされていなさが面白くて集めています。
レンブラントのものは比較的というか買ってからまだ数か月というレベルなのですが、他と比べて癖が少ない感じで素のままの色を軸に混色で緑を増やして植物を描くにもよさそうという利便性を今回は買いました。
アントワープブルー(PB27/Winsor & Newton)
サブ推し色その3、もとい趣味枠
れっきとした推したい色ではあるのですが、メイン推しに同一顔料のプルシャンブルーを選んでいるのにあえて推しに行くのか結構悩んだ枠です。
ただプルシャンブルーの雰囲気は欲しいけどそこまで濃く深い色が欲しいわけでもないという場合やプルシャンブルーでのグラデーションの補助役として優秀で出番が結構多いのでどうしても推し色として紹介したくて入れました。
⑥水彩紙:ランプライト(muse)
迷いなく推せる水彩紙ランプライトです。推しポイントとしては
・柔らかい色味(真っ白な紙が眩しくて苦手なので)
・値段や販売先などでの入手難度が低めなこと
・お手軽に描けるサイズが豊富なこと
が挙げられます。
今年に入って色紙などが展開されてさらに表現の幅も広がったかと思うのですが、特に”てのひらペーパー”が小さすぎず大きすぎずで非常に良い塩梅の大きさだと感じています。
あまり大きい絵を描かない派の水香月としてはとても選択肢の広い水彩紙なのも好きなポイントですね(自分で切るの面倒で好きではないので)
今回の作品はプロフィールカード含めてすべてランプライトを使用しています!
⑦筆:ブラックリセーブルSQ(ホルベイン)
絵具を触るようになって比較的初期の段階で出会えたしっくりくる筆です。
文章で説明しづらいのですが、塗っているときに筆が返してくれる応答の波長が非常に合っているという感じがしています。最近になって蒼鷹(ニッカー)もなかなか良いなと思う機会があったのですが、やはりベストアンサーを返してくれるのはブラックリセーブルSQだなぁと。
今使っている子はもうだいぶ先端が丸くなってしまっていて細かいところを塗るのに限界が来ているので、そろそろ隠居かなと思うのですがそれなりに長い付き合いなのでまだ踏ん切りがついていません。。
⑧ペン:ユニボールワン セサミグレー(三菱鉛筆)
今回の線画はユニボールワンにしました。
セサミグレーは比較的近年に通常販売品として追加された”フィーカカラー”シリーズの1色で、名の通り黒ゴマアイス的な色をしています。黒よりちょっと主張を落とした色味で描きたいという場合にはとても重宝するニュートラルといってよいグレーです。
ちなみにユニボールワンの中で推したい色は他にも結構あるのですが、もう二度と手に入らないであろう限定品が多いため取り扱い店であれば入手可能な色から選択しました。
でも今回メインで使ってみてこれ結構推せる色じゃんと思ったのは事実で、これからもっと出番を増やそうと思いました!!
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以上、推し色&推し画材の紹介でした。
最後に
今回初めて東京での展示会に作品を送ります。見に行ける算段が付かなかったのがちょっと残念ですが、もし足を運ぼうかなと考えていらっしゃる方がいましたら水香月の作品もチラッとでも見て頂けますと幸いです。
よろしければまた遊びに来てくださいね♬
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おまけ
折角なので、赤い血から作られるプルシャンブルー、に惹かれた小説の紹介もしちゃいます。
「儚い羊たちの祝宴」 著:米澤穂信
あらすじは新潮社さんにお任せするとして、とある読書サークルの存在を絡めた短編集で正直万人に受ける物語だとは思いませんが
・アンハッピーエンド?嫌いじゃないねぇ
・もやもやする終わり方、好物です
という方には是非読んでみていただきたいなと思います。
ちなみに、プルシャンブルーの下りが出てくるのは2話目「北の館の罪人」です。
(時折引っ張り出しては読んでいるので結構くたびれてますね)
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