顔彩塗り比べ(上羽絵惣&呉竹)

画材
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 ようこそいらっしゃいませ♪

 前回のブログの最後に書いたように上羽絵惣24色と呉竹「顔彩耽美」から同じ名前のものを比較してみます。

比較画像

 上羽絵惣のセット24色のうち21色が該当と、思ったより同名の色がありました。それにプラスして金が呉竹の方にもありましたので比べています。
 
 順番は色順の方が探しやすかったので、呉竹の方の並び順に合わせています(若干間違えたのは内緒)。上段が上羽絵惣、下段が呉竹『顔彩耽美』となっています。一応、スキャナがないなりに色味が実物の見た目に近づくようにできるだけ調整をしています。

 使用した紙はmuseのサンフラワーM、A4サイズです。

サンフラワーペーパー(A画・M画)|muse
赤系~黄味の緑系


 塗り比べてみると、同名の色と言えど色味が結構違います。というよりも大体同じ見た目かなと言える色は少なく、ほんのり違うものもあれば最早違う名前がついていてもいいのでは?というくらい全然異なる色味のものもあって面白いものです。

 呉竹の黄草と上羽絵惣の青草の色味が黄草・青草同士より似た色になっていたのは塗っていてちょっと笑ってしまいました。上羽絵惣が黄味寄り、呉竹が青味寄りというのが顕著ですね。
 山吹も全然違います。私の中の山吹色は呉竹の方のイメージですが、上羽絵惣のものはパステルイエロー的な感じがとても可愛いです。

 左上の臙脂がひらがななのは表記がそれぞれ異なっていて迷った結果です。上羽絵惣では”燕脂”、呉竹では”臙脂”となっていました。調べたところ、燕の国でブランドとなった「燕脂」が後に「臙脂」となったとか中国の紅花の産地「燕支山」が臙脂の由来という説があるようです。燕脂表記は発祥地由来の名づけということなのかもしれません。

臙脂色(えんじいろ)とは?:伝統色のいろは
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青味の緑系~紫

 ここの色たちは比較的差が少ないグループとなりました。
 白緑と白群が上羽絵惣の方だといわゆるくすみパステル系な色、呉竹だとパステルカラーチックという違いがありますがどっちも可愛いく、コミック系のイラストでも十二分に活躍できるのではないかと思います!!

 個人的なおすすめ色、美藍についても少し。先に入手していた呉竹でもなんて美しい青なのだろうといたく感動し、上羽絵惣の方は水彩絵の具で大好きな色のプルシャンブルーっぽい色なので、もう好きになるしかないよねと惚れ惚れしていました。どちらもとても好きな色です。

 あとは色の調整がいまいちだった藍について補足。上羽絵惣のものは黒として使ってもいいくらいの色味で、呉竹の方はもう少し青味がある色となっており画像で見るより実物は差が出ています。

紫系~茶系・黒・金

 焦茶がぜーんぜん違う系統の色で、塗った後に(何か間違えたかしら…)と思わず確認してしまいました。黒も系統が違う色味で上羽絵惣はランプブラック的な黒、呉竹はアイボリーブラック的かなと思いますのでこれは場面によって使い分けを考えるのも楽しそうです。

 金色も少し補足すると光の当たり方で差が出ているわけではなく、素で上羽絵惣の方がちょっと眩しいです。塗った瞬間はあまり違いのない色かな?とも思いましたが、乾くにつれて違いがはっきりしてきたのが面白かったです。

違いはあれど

 今回はメーカー間の色の比較とはなりましたが、正直なところどちらも本当にいい色でいいお品物なので特段どっちがいい悪いはありません。「あ、この色いいかも」と思うきっかけの一つに、もしなれれば幸いです。

 あとは色味以外の話で言うと、個人的な体感としては上羽絵惣と呉竹の間で塗りやすさや溶けやすさに顕著な差は感じられませんでした。ただ私はその辺の感覚が若干鈍いかな?というのは思っていまして…めちゃくちゃ溶けにくくない限りは違いに気が付かないかもしれませんので、参考までに。

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個人の感想だよ

まとめ

 塗り比べをしようと思い立った時には正直ここまで色に差があるとは思っていなくてですね~、比較用の色見本は作ったものの、どうまとめようかと悩みました。全色分比較の解説をつけることも考えましたが、おそらくそれだと本当に時間がかかって仕方がないし、福袋記事からの続きとして位置付けた以上時間もあまりあけたくなかったので比較的あっさり目の内容かもしれません。(これでも普通に1週間程度かかってしまっていますしね…)

 初心者マークのひよっこブロガーなので試行錯誤して経験値を稼いで、今後もっとよい記事を世に出せるよう頑張ります。あとは時間の捻出の仕方も色々考えたいところです。

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努力あるのみ

 次に何を書こうかは考え中です、やってみたいことはたくさんあるのでその辺をブログに書けるように進めていこうかな。現在画材沼の方々が沸き立っている新色に絡んだ話などもよいかもしれませんね。
 
 そんなわけで、もしよろしければ、また遊びに来てくださいね。

 

おまけ

 今回紹介した顔彩を単色で気に入った色だけ買えるのかを調べたので、色数が1番充実していそうなサイトのリンクを掲載しておきます。(それぞれメーカー名に単色、ばら売りなどといれてググっただけですが…)

〇上羽絵惣
 ・画箋堂オンラインショップ materie  :上羽絵惣の顔彩単色のページに飛びます
 上羽絵惣の顔彩全40色を単色で確実に取り扱っていそうなのはこちらのオンラインショップでした。全色はないけれど取り扱っているというところはポツポツと見つかりましたが店舗によって色数はまちまちのようです。

〇呉竹「顔彩耽美」
 ・呉竹 オンラインショップ :顔彩耽美のページに飛びます
 呉竹のオンラインショップが1番バラ売りの種類が充実していそうで、顔彩耽美シリーズのほぼ全色が単色で購入可能のようです。ただ、今回画像に乗せた色に限ると比較的単色の扱いが多い世界堂のオンラインショップでも購入できます。
 
 〇〇色セットでの購入の場合はかなり多くの通販サイトや画材屋さんのオンラインショップで取り扱いがあるので、お気に入りのお店で探してみてくださいね。
 また今回はオンラインショップの紹介となっていますが、もしかしたらお近くの画材屋さんなどで取り扱いがあるかもしれません。日本画用の絵の具に強い店舗もありますので、そういうところを探すとよいかも。

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意外とばら売りしているところが少ない??

 最後までご覧いただきありがとうございました。

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