三色縛り塗りを比べてみる

塗り絵
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 ようこそいらっしゃいませ♪
 今回は色鉛筆の三原色(っぽい色)のみで塗り絵を完成させたので、混色の比較などをしてみようと思います。

塗り絵紹介

 井田千秋さんの『森の少女の物語』というポストカードサイズの塗り絵です。

新装版 わたしの塗り絵 POSTCARD BOOK 森の少女の物語
乙女心をくすぐる、繊細で精密なイラストが人気の井田千秋さんによる、塗り絵ポストカードの新装版。森の中のツリーハウスで暮らすのは小人の女の子。小鳥が手紙を届けてくれたり、花々や木の実、きのこなど、自然豊かな森の中をお散歩したり、ピクニックした...

・同じイラストが2枚つながっていて比較がしやすい
・この方の塗り絵は色数を減らしての塗りがとてもしやすい情報量のイラストだと思う
 (個人の感想です)

という理由で選びました。

 イラストは混色も色々と試ししやすそうかなと思い、お花に囲まれた女の子のものにしました。

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塗ってない線画は見せられないからチラッと

今回使ったメーカーと使用色

 印刷カラーのシアン、マゼンタ、イエローに準拠した色を選びました。

①ホルベイン
 なんとも便利なことにホルベインでは各画材の三原色がpdfでまとめられており、RYB(赤黄青)とCMY(印刷で使用される三原色)それぞれの記載があります。

なのでありがたく参照させていただき、
 ・シアン :セルリアンブルー(OP 355)
 ・マゼンタ:マゼンタ(OP 449)
 ・イエロー:カナリーイエロー(OP 147)
の3色を使用しました。

<三原色リストのリンク>

https://technical-info.holbein.co.jp/dcms_media/other/3primary_colors_jp.pdf

ホルベイン サイトより

②ウィンザーアンドニュートン(以下W&N)
 今回こちらを選んだ理由はイエローとマゼンタがそのままの色名で入っていて、あとはシアンに該当しそうな色を選べばよいというものです。

 意外と三原色を選びやすい色鉛筆が手元にありませんでしたw

と、いうわけで
 ・シアン :アズール
 ・マゼンタ:マゼンタ
 ・イエロー:イエロー
の3色を使用しました。

 シアンとしてアズールを選びましたが、それ以外の青にそれっぽい色がなかったので結構すんなりと決定。

それぞれの色味はこのような感じです。

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3色とも違いがあるね

完成品はこちら

 先に見て頂いた方がわかりやすいかな?と思うので早速完成したものをば。
 左がW&N、右がホルベインです。

 いかがでしょうか? 

混色した色

 色鉛筆の混色は絵の具の混色とは違い塗り重ねていく根気が必要ですが、少しづつ塗り重ねて目標の色が出来上がっていくのは楽しいものです。

 今回チャレンジした混色について触れていきますね。

緑に差をつける

 同じような緑になってしまわないように塗っていきました。

 ・シアンをベースにして青味の緑
 ・イエローをベースにして黄味の緑
 ・マゼンタで深みを増したりくすませたり

といった感じで葉っぱや茎の種類ごとで塗り分けました。

大きいお花はカラフルに

 お花は何色にしてもよいのが楽しいですね♬

①まず左側のお花を紹介します。
 ・黄色味のオレンジ(上の真ん中)
 ・マゼンタそのまま(上の両端、左は薄目に)
 ・青味の紫(下の左)
 ・赤味のオレンジ(下の右側)

 マゼンタの鮮やかさの違いからオレンジはホルベインの方がパっと明るい印象に。

 紫はホルベインのシアンの方が濃い色なので青味に寄った紫もおのずと濃い色になりました。

②続いて右側は以下の色に。
 ・赤味の紫(上)
 ・青(下の左側)
 ・赤(下の右側)

 青、赤が結構うまいこと混色できたなーと個人的なお気に入りポイントです(*^▽^*)

ちなみに、
 赤:マゼンタ+イエロー
 青:シアン+マゼンタ
で作成しています。

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赤や青も作れるんだね~

茶色は難しい

 絵の具でも思い通りの茶色を作るのは大変というのを聞きますが、色鉛筆でも作りにくい色だなーと思います。

・黄土色?:麦わら帽子
 →マゼンタがちょっとくすんでいるW&Nは比較的いい感じに

・茶色:スカート、大きいお花の花蕊(かずい)外周
 →オレンジを作りながら隠し味にシアンを加えつつ調整、という手順で塗り重ねました。

肌色は諦めた…?

 これ以降の項目はこちらの画像からの説明とします。

 肌色っぽい色を作ろうと思うと、あわーーーーく塗るというスキルが必要なのですが発色の強いものであればあるほどそれは難しいのですよね。(今回はホルベインが特に)

 なのでおててにちょっと赤味を差すのと、足の部分に影を入れるだけに留めておきました。

 足に関してはタイツを穿いているという表現でもよかったかもしれませんが、季節的にそういう発想が出ませんでしたw

黒っぽい色

 飛び石?のところです。薄い灰色はやはり難しいので黒に寄せていきました。

 ひたすら3色重ねていきましたが、真っ黒にするよりも石っぽく見える気がしたので適当なところで止めています。

完全に混じらせずに塗る

・籠は草を編んだような感じにしたかったので、緑をメインにしつつ枯れた草も混ざっているような雰囲気になるように

・地はは影になって暗めな部分や草・苔で緑っぽく見える部分、湿った・乾いた土が見えている部分と色々だと思うので

 どちらもある程度ざっくりと塗り重ねてランダムな色味にしました。

色鉛筆それぞれ

 今回使用した色鉛筆の3色縛りの感想を

ホルベイン

・発色がよく、ちょっと重ねただけで混色できる
・さっと塗っただけでも色がはっきり出るので淡く塗るのは難しい

 淡い色にしたい場合はカラーレスブレンダーや白を使うとよいのですかね?ホルベインには”メルツ”という色鉛筆をぼかすことのできる液体があるのでそういうものを活用できるかもしれません。
(メルツ、一応あるのですが、あまり使ってない。。)
 全部で150色の幅広い色があるものなので淡い色を塗りたかったら淡い色を使ってね、ということなのかなーとも思います。

 あとは芯の柔さ故、色によって紙目の目立つ部分が出てしまいましたね。出ないように塗ろうと思うと色が濃くなりすぎるかなという思いもありました。
 イエローを使った色だと紙目は目立ちにくくなりました。

ホルベイン製品紹介 色鉛筆/メルツ
(ホルベインサイトより)

ホルベイン アーチスト色鉛筆|ホルベイン オフィシャルウェブサイト
ホルベイン アーチスト色鉛筆が、パッケージデザインをリニューアル。アーティストのためになめらかな描き味、鮮やかな色彩を追求して開発しました。塗り絵、スケッチ、下絵だけでなく、ドローイングから本格的な絵画の分野まで使用できる描画用の色鉛筆です...
メルツ(水性ぼかし液)リニューアル
メルツ(水性ぼかし液)が新しくなりました! ペン・ボトルタイプの油性色鉛筆ぼかし液「メルツ」のパッケージが新しくなりました。あらかじめ画面に色鉛筆で描いておき、その上を「メルツ」で溶かしてぼかしてゆくと水彩画風の仕上がりになります。※メルツ...
W&N

・ホルベインと比べると発色は淡いけどその分濃淡の細かい調整はしやすい
・マゼンタがくすみ目なのでオレンジもくすんだ感じに、代わりに茶色の色幅は調整はしやすいかも

 3色だけで塗り切るということに着目すると淡めにしやすい分、ホルベインよりこちらの方が扱いやすいかもしれません。混色も普通にしやすかったです。

 今回は縛り塗りなので3色のみ紹介しましたが、最大48色セットで個性的な名前の素敵な色もたくさんあるのでいずれ改めて紹介記事を書けたらなーと思います。
(実は下書きだけは作り始めていたり)

W&N製品紹介 色鉛筆 
(Winsor&Newtonサイトより:英語のページです)

Colour Pencils

(購入はAmazonでしました、2023年5月現在は48色セットが約7,500円のようです)

縛り塗りは楽しいよ。

 自由に色を使う時とは違う頭の使い方をすることもあり、個人的にはとても好きです。もし普通に塗るのはちょっと飽きたかも…という方がいらっしゃいましたら是非お試しください!!

 かなり長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

 次回はもう少し間隔をあけずに投稿できたらなーと思いますので、また遊びに来てくださいね。

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おしまーい

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