ようこそ、いらっしゃいませ。
今回はタイトルの通り大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見終えての感想回となります。三谷幸喜氏の脚本で、北条義時(演:小栗旬さん)を主人公に据えてあらゆるものに翻弄されつつも奮闘を重ねる青年期を経て源頼朝(演:大泉洋さん)に仕え師事した日々そして自らが粛清も厭わず鎌倉の頂点に至るその生涯を描いた作品です。
歴史に特段興味もなくとりわけ日本史は義務教育以降一切触れていない私が、大河ドラマを毎週楽しく心折られながら(笑)最終回まで見届けた記念につらつらと書いていきます。
ネタバレに配慮して感想を書くというのは不可能と判断していますので、もし、万が一、これから見るよーという方が来ていただいているようでしたらぜひとも先にご覧ください。そしてまた来ていただけましたら嬉しいです。
最終回を見て
率直な感想としては、映像作品としてみてきたはずなのに心のうちに残るのは”読後感”に近く、全48巻の小説を毎週読んできたような錯覚を覚えました。締め方としては映画のようでもありながら、でもあのふっと物語が閉じられる感覚は活字を読み進めて最後の1行を読み切った時と同じだなぁと。
それにしても、遠い遠い昔を生き抜いてきた人一人の一生を見届けるというのはなかなかのものでありますね。主人公を追いながらもその周囲にかかわる人々の生きざまもまとわりついて幾重にも重なり感情が揺さぶられるという今までにない体験をさせていただきました。
振り返ると登場人物があまねく魅力的で、いかにも胡散臭い人であっても圧倒的な憎まれ役であってもそれがいいと感じるくらいにそれぞれ(時にどす黒く)輝いていました。久方ぶりにドラマというものを見たこともあり役者さんって本当にすごいのだなぁ、と当たり前のようなことを結構な頻度で思っていました。
兎にも角にも毎週見続けてきてよかったな、という思いでいっぱいです。
ただ、見終えてしばらくしてから胃が痛む…最終回の内容だけではないなと思い当たる節があったのでそこに触れたいと思います。
胃痛の理由
視聴後に同じ痛みを抱えたお話があるのですよね、多分この回は多くの方の印象に残っているのではないかと思しき、第15回「足固めの儀式」この回のクライマックスは上総広常(演:佐藤浩市さん)の誅殺なのですが、放送後に一緒に見ていた夫への第一声が「おなかが…痛い……」でした。
初出こそ傍若無人さが際立つキャラであった広常ですが、その実切れ者であり周囲や義時からの信頼も厚く、頼朝との好感度も最大限まで上がったようなシーンもあり、今後も重宝されるであろう人物として描き切った上で、御家人たちが企てている謀反へ加担したという見せしめに斬られる…という落差に呆然としました。
しかしこれ以降、鎌倉の内側でも粛清は重ねられるようになるので、この回がある意味では本当の始まりであったとも言えたのかもしれません。
ちなみに、これでわからされてこれはこういうお話なのだなと理解し、その後はおなかが痛くなるようなことは最終回まではありませんでした。誰かが散るたびに胸は大層痛みましたが。
して、これが最終回後の胃痛となにが繋がるのかというと、最後の場面で姉である政子(演:小池栄子さん)と対話する義時の佇まいや、本当に最期になる場面で床に這いつくばり自分がここで終わるのかともがく姿があの時の上総広常にとても似ているように見えて…まぁ思い出してしまったのですよ。あの時に衝撃を受けた感情を。
リフレインした記憶と今見ている場面のあまりにも言葉にならない思いがないまぜになってなんと翌日まで引きずったのです。。これがいわゆる感情の消化不良というものでしょうか。
鎌倉に行ってみたい
また胃を痛める前に話をガラッと変えて。
これは、夫婦ともに時折言っていました。大河ドラマには放映終了直後に“紀行“という、関連する史跡などを紹介するコーナーがあるのですごく巡ってみたくなるのですよね。
人生でまだ訪れたことのないところなので旅行に行きたいところリストの上位に入れていますが、来年こそは旅行に行こうと思えるようになっているといいなぁと願っています。
私の旅行は今の自分を楽しむというのがどうしても優先になるのですが、古を生きた先人たちに思いを馳せて行く旅もきっと楽しいですよね。
最後に
今年大河ドラマを見るようになったきっかけとしては、昨年入籍した夫が大河ドラマ好きで一緒に暮らし始めて最初の新年から始まったからです。結婚していなかったら間違いなく見てはいないと考えると不思議なものですし、好奇心を持つ先が違う人との付き合いというのは大切なことだと今更実感。
本当はあらかじめ書いておいたものに最終回を見た感想だけ足して月曜日にでも公開しようと思ったのですが、ちょっとこれじゃないなという思いがとても強く、ほぼ丸ごと書き直していたら結構時間がかかってしまいました。。
咀嚼しきってから書いた方がよかったかなとも考えたのですが、ちょっとやりたいことも渋滞しているのでもう書ききって手放そうと思います。
当分はまた画材や塗り絵やお絵かきなんかのことを書き連ねます。
よかったら、また遊びに来てくださいね。
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